【ステップ①】不動産を売るべきか迷ったときに考えたい5つの視点と準備チェックリスト

こんにちは、株式会社つばきらんどの椿です。

このブログでは「はじめての不動産売却ガイド」として、不動産を売りたいけれど「何から始めたらいいのかわからない…」という方に向けて、分かりやすく売却の流れやポイントをお伝えしていきます。

今回はシリーズの第1回目として、「売却すべきかどうか、迷ったときにまず考えるべきこと」をテーマにお届けします。

■ 売るべきかどうか、迷っていませんか?

不動産を手放すかどうかの判断って、とても難しいですよね。

特に「相続で引き継いだ実家」「もう住んでいない家」「住宅ローンの返済が重荷になっている」など、背景が複雑な場合はなおさらです。

私たちが日々ご相談を受けるなかでも、

  • 「売るか貸すか迷っている」
  • 「今すぐ売る必要があるのか分からない」
  • 「売らないという選択もあるのでは…?」

という声がよくあります。

そんなときに必要なのが、“判断の軸”です。
何となくの感覚ではなく、「自分にとって本当に売るべきかどうか」を整理することが、後悔のない売却につながります。

■ 売るかどうか迷ったときにチェックしてほしい5つの視点

不動産売却を検討する際に、以下の5つの視点で考えてみてください。

今後その家を使う予定はありますか?

家を相続したり、空き家になったあと「とりあえず保有している」という方は多いです。

でも「今後、誰かが住む予定があるかどうか」が売却を考える大きな分かれ目です。

  • 誰も住まない予定であれば、維持管理や税金の負担が年々重くなることも。
  • 相続から3年以内なら「相続空き家の特例」が使え、税金を抑えて売却できるケースもあります。

「いつか使うかも」と思って放置してしまうと、気づかないうちに特例の期限を逃すこともあるので要注意です。

ローンや維持費の負担が家計を圧迫していませんか?

今住んでいる家でも、毎月のローン返済や固定資産税、修繕費などが家計の負担になっていないか、見直してみましょう。

  • 住宅ローンが返せない状態が続くと、最終的には競売になる可能性があります。
  • 競売になる前なら、「任意売却」という選択肢があり、金融機関と相談して売却することで生活を立て直す道も残せます。

今後の人生設計に、この不動産は必要ですか?

  • 離婚や住み替えなどで家が空いてしまった
  • 老後に備えて生活拠点を変えたい
  • 子どもと同居する予定がある

こういったライフステージの変化によって、「この家は本当に必要か?」と感じたときは、選択肢のひとつとして売却を考えるタイミングかもしれません。

たとえば離婚の場合は、住宅が財産分与の対象になるケースもあり、売却して現金化することがスムーズな解決につながることもあります。

税制の優遇が使える今がチャンスかもしれません

家を売ったあとにかかる「譲渡所得税」は、以下のような控除や特例によって大きく軽減できる可能性があります:

  • 3,000万円特別控除(マイホームの売却時)
  • 相続空き家の特例(相続から3年以内の売却)
  • 軽減税率の特例(所有期間10年超の住宅)
  • 居住用財産の買換え特例(課税を繰り延べできる)

ただし、これらにはすべて「期限や条件」があります。

「今はまだいいかな」と思っていても、タイミングを逃すと税負担が一気に増えることもあるので、注意が必要です。

多くの税制優遇は「3年以内」といった期限のため、この期間をひとつの判断基準として意識しておくと良いでしょう。

売らずに持ち続けるリスクも考えましたか?

「売る」か「持ち続ける」かで悩むとき、多くの方が「今は使わないけど、手放すのは不安」と感じています。

でも、売らずに保有し続けると、次のようなリスクがあることも忘れずに考えてみてください。

  • 空き家のまま放置すると、老朽化で価値が下がる
  • 固定資産税や管理コストが毎年かかる
  • いざ売ろうとしたときに「建物が傷んで売れない」というケースも

一方で、賃貸に出す・管理会社に依頼する・共有者が買い取るといった「売らない選択肢」もあります。

まずは、複数の選択肢を冷静に比較したうえで、「今売るのが最善か?」を見極めることが大切です。

■ 不動産売却はいつがいい?ベストな時期とは

「不動産って、いつ売るのがいいんですか?」

このご質問も非常に多いです。

一般的には、春(1〜3月)と秋(9〜11月)が成約が動きやすいシーズンとされています。

進学や転勤など、引越しが増える時期と重なるからです。

ただし、最も大事なのは「ご自身の事情と優先順位」です。

  • 相続した空き家なら、税制特例の3年以内ルールが重要
  • 任意売却なら、ローン延滞前に動くことがカギ
  • 老朽化が進む前に手放した方が、高値で売れることも

広島市や廿日市市でも、近年は相続物件や空き家の相談が増えています。

エリアや物件の特性によって、「今が売り時」かどうかは変わってきますので、迷ったときは専門家に早めに相談するのがおすすめです。

■ 売却前にやるべきことチェックリスト

最後に、売却前に整理しておくとスムーズに進められる「準備チェックリスト」をご紹介します。

  • 売却の目的と方針を明確にする
  • 家族・相続人と共有して意思統一する
  • 登記簿や税通知書など、書類を確認・整理する
  • 物件の現況をチェック(修繕や不具合の有無)
  • 地元の信頼できる不動産会社に早めに相談する

■ まとめ|「売るべきかどうか」を考えるための第一歩

不動産を売るかどうかの判断は、人生の中でも大きな選択のひとつです。

感情や思い出が関わるからこそ、簡単には決められないという方も多いと思います。

でも、「使っていない家をこのまま持ち続けるべきか?」「将来的に売るなら、今がいいのか?」

そういった疑問が少しでも浮かんだときは、一度立ち止まって考えるタイミングかもしれません。

今回ご紹介した5つの視点──

  • 今後使う予定があるかどうか
  • 経済的な負担が続かないか
  • ライフステージの変化との関係
  • 税制の特例が使えるかどうか
  • 売らない選択肢との比較

これらを一つずつ見直していくだけでも、判断の軸が見えてくるはずです。

大切なのは、焦らず、でも放置しないこと。

「いつか考えよう」と思っているうちに、損をしたり、大切なタイミングを逃してしまうこともあります。

まずは、情報を整理するところから始めてみましょう。

■ 地元密着型だからできる柔軟サポート

当社では、広島市佐伯区・廿日市市を中心に、不動産売却のサポートを行っています。

ご相談の段階では「売るかどうか決めていない」という方も多くいらっしゃいます。

押し売りや無理な勧誘は一切いたしませんので、安心してご相談ください。

また、売主さまができるだけ手間なく、負担を感じずに売却を進められるように、次のようなサポートをご用意しています。

  • 書類の取得代行
  • 引越し・不用品処分のお手伝い
  • 匿名での相談やLINEでの手軽な査定サービスもご用意しています

「こんなことまでお願いしてもいいのかな?」という内容でも、まずはお気軽にご相談ください。

▶ 次回予告

【ステップ②】相場の調べ方と査定依頼のコツ|高く売るための第一歩

株式会社つばきらんどについて

当社は広島市佐伯区・廿日市市を中心に、不動産売却を専門にサポートする会社です。

相続物件の売却や任意売却など、大手不動産会社が手をつけにくい案件にも柔軟に対応いたします。

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