「自宅を売却しても住み続けられる」リースバック
近年、多くの会社が導入しはじめた「リースバック」。
テレビで目にする機会も多くなり、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
今回は、リースバックの仕組みやメリット・デメリットについてくわしく解説します。
なぜ売却しても住み続けられるの?
自宅を売る契約を結んだ後に、自宅を借りる契約を結ぶからです。

具体的な事例をみていきましょう。
事例①:60代男性
物件情報:築30年の戸建て、土地付き、評価額3,500万円
売却価格:2,600万円
月額家賃:14万円
背景:数年前に自営業を始めましたが、経営がうまくいかず、事業の借金が膨らみ、その返済が必要に。
結果:ハウスリースバックを利用し、2,600万円を受けとる。 自宅に住み続けながら、借金を返済。
事例②:50代女性
物件情報:マンション(3LDK)、市場価格2,000万円
売却価格:1,400万円
月額家賃:8万円
背景:子どもの大学受験の費用が必要になった。
結果:ハウスリースバックを利用し、 1,400万円を一括で受けとる。 自宅に住み続けながら、大学受験費を捻出できた。
メリット・デメリット
リースバックには「自宅を売却しても住み続けられる」というメリットがある一方で、デメリットも多くあります。
メリット
1. すぐにまとまった資金が手に入る
売却代金を一括で受け取れるため、 急な出費に対応できます。
2. 住み慣れた家にそのまま住める
通常の売却とは異なり、引っ越しの必要がありません。 生活環境を変えずに資金調達が可能です。
3. プライバシーを守れる
一般の売却のように広告を出さず、 近隣住民に知られずに契約ができます。
デメリット
1. 家賃が相場より高くなる可能性がある
売却後は賃貸契約となるため、 家賃を支払い続ける必要があります。家賃は自宅の売却額に連動するので、相場より高くなることも。
2. 売却価格が市場価格より低くなる
不動産会社や投資家が事業目的で購入するため、 一般的な不動産売却より安くなる傾向があります。
3. 住宅ローンが残っていると利用できない場合がある
リースバックは売却額が上がると家賃も上がるという特徴があります。住宅ローンが残っていると売却額が高くなり、家賃額とのバランスが取れず断られてしまう場合があります。
私の個人的な意見
ネットでリースバックを検索していると、「あやしい?」「だまされた!」などネガティブな意見が多く見られます。
私個人の意見として申し上げると、仕組み自体はあやしいものではありません。しかし、全ての人にオススメできる制度でもないと思っています。
そう思う理由の一つは、売却価格が安いわりに家賃が高くなるケースが多いからです。
一時的に大きなお金が入ったとしても毎月家賃を支払わなければならず、長期的に見ると問題の根本的な解決にはなりません。
例えば、1,500万円で家を売り、300万円を別の支払いに使ったとします。残りの1,200万円を家賃にあてるとして、毎月10万円の家賃を払えば、10年ほどで資金が尽きてしまいます。 その後も家賃は払い続けなければならず、住み続けられる保証はありません。
リースバック時に住宅ローンがない状態だったとすれば、本来は家賃の支払いは不要だったはずです。そう思うと、リースバックよりも、お金を借りられるなら借りる、家にこだわらないなら売却して安い家を買うか賃貸に引っ越す方が、手元に資金を残せる可能性が高いと考えています。
リースバックには売却したお家を買い戻せる「買い戻し制度」を設けている会社もあります。
「一時的にお金が必要で将来的には買い戻したい」「どうしても売りたくない/売れない理由がある」場合には売却よりもリースバックが適しているかもしれません。
リースバックは、短期的な資金調達には向いていますが、長期的な生活設計を考えると慎重な判断してきただきたい制度です。
契約までの流れ
- 査定のお申込み
- 不動産会社に査定を依頼し、 査定を行います。
- 机上査定を行います。
- お聞きした情報から査定を行います。納得できる査定結果であれば先に進めます。
- 現地査定を行います。
- 現地に行かせてもらい、さらに詳しい査定を行います。納得できる査定結果であれば先に進めます。
- 契約内容の確認
- 売却価格、家賃、契約期間などの条件を交渉、決定します。
- 売買契約の締結
- 契約を結び、売却代金を受け取ります。
- 賃貸契約の締結
- 不動産会社と賃貸契約を結びます。
- 家賃の支払い開始
- 毎月の家賃を支払いながら住み続けます。
※場合によってはこの流れ通りに進まない場合もあります。
私たちがお手伝いできること
- 自宅にリースバックが使えるかチェックします
- 本当にリースバックがお客さまに合っているのかチェックします
- リースバック以外の方法があれば、それもお伝えします
- リースバック会社に査定の依頼ができます
- 普通に売却したときの査定額も一緒にお伝えします
まとめ
リースバックはメリットもありますが、デメリットもある制度です。
「自分の場合はどうだろう?」と思った方は、お問い合わせいただければ答えますので、お気軽にお問い合わせください。
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