【ステップ⑤】不動産会社はどうやって買主を探すの?

こんにちは、株式会社つばきらんどの椿です!

このブログでは「はじめての不動産売却ガイド」として、不動産を売りたいけれど「何から始めたらいいのかわからない…」という方に向けて、分かりやすく売却の流れやポイントをお届けしています。

今回はシリーズ第5回目、テーマは「不動産会社はどうやって買主を探しているのか」についてです。

不動産を売却するとき、多くの方が最初に感じる不安の一つが「この物件、本当に買ってくれる人が見つかるのだろうか?」という点です。

不動産会社に依頼すれば、広告や内見などの販売活動を代行してくれますが、具体的にどんなことをしているのかは意外と知られていません。

今回は、不動産会社が買主を探すために行っている販売活動の実態を、広告戦略から内見対応まで段階ごとに詳しくご紹介します。

1.広告活動でまずは“知ってもらう

不動産の売却は、「買ってくれる人を見つける」ことが最大のミッションです。

そのための第一歩が「広告活動」。つまり、物件の存在を広く周知することです。

◎主な広告手法は以下の通り:

  • 不動産ポータルサイトへの掲載
     SUUMO(スーモ)、アットホーム、LIFULL HOME’Sなどは、購入希望者の多くが日常的に閲覧する定番の検索サイトです。物件の条件に応じて、写真、価格、間取り、アクセス情報などを掲載し、買主の興味を引きます。
  • 自社ホームページ
     不動産会社独自のホームページに掲載することで、地元で物件を探している人や、ポータルサイト以外から流入したユーザーにもアプローチ可能です。
  • 紙媒体の活用
     新聞折込チラシやポスティング、地域のフリーペーパーなどを活用して、ネットをあまり使わない高齢者層にも情報を届けます。
  • SNS広告やリスティング広告
     最近ではFacebook、Instagram、Google広告を使ったデジタルマーケティングも一般的になっています。エリアや年齢など、属性を絞った広告配信が可能です。

2.広告に“目を留めてもらう”工夫

広告を出せば自動的に売れるわけではありません。買主候補の目に留まり、興味を持ってもらうための工夫が重要です。

◎不動産会社が行っている工夫例:

  • 写真の質にこだわる
     広角レンズの使用、室内の明るさを調整するなど、「第一印象」を良く見せる工夫が行われます。プロのカメラマンによる撮影を行う会社もあります。
  • キャッチコピーや文章の工夫
     「駅徒歩10分のリフォーム済戸建て」「陽当たり良好な南向き」など、物件の強みを端的に伝える表現を使用します。
  • 物件情報の更新
     定期的に情報を更新して「新着物件」として再表示されるようにしたり、価格を調整したりして、検索結果で目立つようにします。
  • 有料オプションの活用
     ポータルサイトによっては、有料で“おすすめ物件枠”や“目立つ表示”が可能な場合があり、これを利用することで閲覧数を増やす工夫がなされます。

3.問い合わせ後の対応 ~内見が成約のカギ~

広告を見て興味を持った買主候補が次に行うのが「内見(見学)希望」です。この内見での印象が、その後の購入判断に大きな影響を与えます。

◎内見前に行う準備:

  • 清掃・整理整頓
     物件の第一印象はとても重要です。不要な物を片付け、家具の配置を整え、照明をつけて明るい空間にします。
  • 匂い・音の対策
     生活臭やペットの匂い、外部の騒音などがある場合は、可能な限り軽減する対策が行われます。
  • 居住中の場合の配慮
     売主が住んでいる状態での内見では、事前に売主とスケジュールを調整し、当日の対応ポイントを共有することが一般的です。

◎内見時のポイント:

  • 物件の魅力を丁寧に説明
     不動産会社の担当者は、間取りや仕様だけでなく、周辺環境や将来の資産価値、修繕履歴などを含めて説明します。
  • 購入希望者の質問に即答
     「リフォームは可能か?」「近くの学校や病院の情報は?」などの質問にもすぐに答えられるよう、事前に情報を準備しておきます。

4.買主との交渉・契約の進行

内見を経て「この物件を買いたい」となった買主が現れたら、いよいよ価格交渉や条件の調整が始まります。

  • 価格の交渉対応
     買主が値下げを希望することも多いため、売主と相談しながら条件をすり合わせます。
  • 契約書の作成・手続きの準備
     契約書面の作成、重要事項説明書の作成、住宅ローンの進行状況の確認など、実務的なサポートも重要な業務です。

このように、不動産会社は単なる“広告の出し手”ではなく、売主と買主の間に立ち、全体をコーディネートする役割を担っています。

■ 大手不動産会社と中小不動産会社の違いは?

不動産会社には、全国展開している大手から、地域密着型の中小業者までさまざまあります。それぞれの特徴を簡単に見てみましょう。

大手不動産会社地元密着の中小不動産会社
知名度高いあまりない
広告力強い(予算が多い)地域ターゲットに絞った対応
担当者分業制が多い担当者が一貫して対対応
対応定型的な対応が中心柔軟・個別対応しやすい

売却する物件の種類やエリア、売主が重視するポイント(スピード、価格、サポートの手厚さ)によって、選ぶべき不動産会社は異なります。

販売活動の「見えない努力」を知ることが成功への第一歩

不動産会社の販売活動は、広告掲載に始まり、問い合わせ対応、内見調整、契約交渉まで多岐にわたります。

売却を成功させるためには、どのような戦略で買主を探してくれるのか、どこまで丁寧に対応してくれるのか、といった視点で不動産会社を選ぶことが大切です。

「なんとなく知名度が高いから」「近くにあったから」という理由ではなく、自分の物件に最適な売却パートナーを選びましょう。

株式会社つばきらんどについて

当社は広島市佐伯区・廿日市市を中心に、不動産売却を専門にサポートする会社です。

相続物件の売却や任意売却など、大手不動産会社が手をつけにくい案件にも柔軟に対応いたします。

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