「最低3社」不動産売却査定で言われるこれって本当?

不動産を売却する際、「最低でも3社以上に査定を依頼したほうがよい」とよく言われます。

では、なぜ「3社」なのでしょうか?

それは、不動産会社ごとに査定の基準や考え方が異なり、査定額に差が出るためです。

具体的に、なぜ複数社に依頼するべきなのか、どのように依頼すればよいのかを詳しく解説します。

なぜ複数社に査定を依頼するのか?

① 査定額の違いを比較できる

不動産会社は、それぞれ独自の査定基準を持っています。同じ物件でも、会社によって査定額が大きく異なることがあります。

例えば、以下のような違いが生じることがあります。

  • 高めの査定を出す会社
    「なるべく高く売りたい」と考える会社は、売却までに時間がかかる可能性があるものの、高い価格での売却を目指します。
  • 売れやすい価格を提示する会社
    市場の相場に基づき、「早く売れる現実的な価格」を提示する会社もあります。
  • 低めの価格を提示する会社
    自社で直接買い取る(買取保証など)ことを前提に、あえて低めの査定額を出す会社もあります。

こうした査定額のばらつきを比較することで、適正な相場を把握しやすくなります。

② 売却戦略を比較できる

不動産会社によって、売却の進め方や販売戦略が異なります。

査定を依頼することで、各社がどのような方法で売却を進めるのかを知ることができます。

  • 積極的に広告を出して広く買い手を探す会社
    不動産ポータルサイトやチラシを活用し、多くの買主にアプローチする方法です。時間はかかるものの、希望価格で売れる可能性があります。
  • 自社の顧客ネットワークを活用する会社
    既存の購入希望者リストから買い手を探す方法で、比較的スムーズな売却が期待できます。
  • スピード重視で買取提案をする会社
    「すぐに現金化したい」などの要望がある場合、不動産会社が直接買い取る方法を提案することもあります。早く売却できる一方で、市場価格より安くなることが一般的です。

複数社に査定を依頼することで、自分の希望に合った売却方法を選ぶことができます。

③ 不動産会社の信頼性を見極められる

不動産会社によっては、売却依頼(媒介契約)を獲得するために、相場よりも高めの査定額を提示する ことがあります。

しかし、実際に売却活動を始めると「この価格では売れないので、値下げしましょう」と言われるケースもあります。

こうした手法に引っかからないためにも、複数社の査定を比較し、極端に高すぎる査定を提示する会社には注意が必要です。

査定時の対応や説明の分かりやすさなども比較することで、信頼できる会社を選びやすくなります。

何社に依頼するのが最適?

不動産の査定を依頼する際、「最低3社以上」というのは分かりましたが、具体的に何社が適切なのでしょうか?

一般的には、3~5社 に依頼するのが最適とされています。その理由を詳しく見ていきましょう。

3~5社がちょうどよい理由

査定を依頼する会社が少なすぎると、査定額の比較が十分にできず、適正な相場を判断しにくくなります。

一方、多すぎると情報が増えすぎてしまい、かえって判断が難しくなることがあります。

3~5社に依頼することで、以下のようなメリットがあります。

  • 査定額のばらつきを比較しやすい
  • 各社の売却戦略を見比べやすい
  • 信頼できる会社を選びやすい
  • 会社ごとの対応を比較しやすい

適度な社数にすることで、売却成功の可能性を高めることができます。

依頼する会社が多すぎるとどうなる?

「比較するなら、できるだけ多くの会社に依頼したほうがいいのでは?」と思うかもしれません。

しかし、5社を超えてくると以下のようなデメリットが出てきます。

情報が多すぎて判断が難しくなる
査定額の幅が広がりすぎると、どれが適正価格なのか迷ってしまうことがあります。特に、不動産会社によって「高めの査定を出す」「早く売るために低めの査定を出す」といった考え方が異なるため、選択肢が増えすぎると混乱しやすくなります。

営業電話が増える
査定を依頼した会社から「売却はどうされますか?」と連絡が入ることが多くなります。特に一括査定サイトを利用すると、一度に複数社へ依頼できる分、電話が集中しやすいです。

対応に時間がかかる
査定には訪問査定やヒアリングが必要になることもあり、多くの会社に依頼するとスケジュール調整や対応の負担が大きくなります。

逆に少なすぎるとどうなる?

1~2社だけに査定を依頼すると、以下のようなリスクがあります。

相場が正確にわからない
1社の査定額が本当に適正なのか判断しづらく、安く売りすぎたり、逆に高すぎて売れなかったりする可能性があります。

選択肢が少なくなる
売却戦略や対応の比較ができず、自分に合った不動産会社を見つけにくくなります。

極端な査定額を信用してしまう可能性がある
「うちなら高く売れます!」と言われて高い査定額を信用してしまったものの、実際には売れず、後から値下げを迫られるケースもあります。

結論:3~5社がベスト

適正価格を知りつつ、売却戦略や会社の対応を比較するには、3~5社に査定を依頼するのが最適 です。

少なすぎても情報不足、多すぎても判断が難しくなるため、バランスを考えた査定依頼が重要です。


査定を依頼する方法

査定を依頼する方法として、主に 「個別査定」と「一括査定サイト」 の2つがあります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

① 個別査定

直接不動産会社に連絡して、査定を依頼する方法です。

地域の不動産会社に直接相談できるため、細かい質問もしやすいですが、複数社に依頼する場合は手間がかかります。

メリット

  • じっくり相談できる
  • 会社ごとの対応を直接比較できる

デメリット

  • 1社ずつ連絡するのが面倒
  • 会社ごとに対応にばらつきがある

② 一括査定サイトを利用

一括査定サイトを使うと、一度の入力で複数の不動産会社に査定を依頼できる ため、効率的に比較できます。

特に、忙しい人には便利な方法です。

メリット

  • まとめて複数社に依頼できるので効率的
  • 自動的に複数の査定額を比較できる

デメリット

  • 査定後に不動産会社からの営業電話が増えることがある
  • 提携していない不動産会社の査定は受けられない

どちらの方法を選ぶべきか?

それぞれの特徴を踏まえて、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

  • じっくり相談しながら信頼できる会社を選びたい → 「個別査定」
  • できるだけ効率よく複数の査定額を比較したい → 「一括査定サイト」

一括査定サイトは便利な一方で、すべての優良な不動産会社が登録しているわけではありません。

地域密着型の実績ある会社や、独自のネットワークを持つ会社が一括査定サイトを利用していないこともあります。

そのため、「一括査定が手軽だから」といって、それだけを利用するのは注意が必要です。

一括査定サイトで候補を絞りつつ、気になる不動産会社には個別に相談する など、両方の方法を組み合わせるのが理想的です。


まとめ

不動産の売却を成功させるためには、最低でも3社以上に査定を依頼する のが基本です。

  • 査定額を比較して適正価格を知る
  • 売却戦略を見極める
  • 信頼できる不動産会社を選ぶ

この3つの観点を意識すると、納得のいく売却ができるでしょう。特に、一括査定サイトを利用すると手間を減らしつつ効率的に比較できるので、積極的に活用すると良いでしょう。

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